若年者への就学支援体制構築

特別会議室審議の様子

貸付以外の支援がなかった若年者への「就学」支援を動かしました

これまで若年者への支援は働く為の「就労」支援が中心で、特に高校生や大学生への学ぶための支援は教育資金の貸付のみでした。最初の質疑機会から足立区が抱える「貧困の連鎖」解消には「就学支援」「価値観の固定化」「自己選別」への対策が必要であり、事情があり高校から学費を工面していた自身の経験も合わせ、就学支援の必要性を足立区議会にて粘り強く訴えました。 進学が全てではありませんが、大学進学率について足立区は39.7%※に対して渋谷区が75.3%※であり、進学希望者が環境によってその進路を閉ざしている実情に目を向けるべきであると、学ぶ為の支援が必要だと強く要求。その後、「若年者支援協議会」が設置され、本年度予算では、高校生・大学生期において「高校生応援支援金」「返済不要給付型奨学金」「高校生版はばたき塾足立ミライゼミ」「高校中退者等の学び直し支援」「SODAやNPO等の連携による伴走支援」等が計上され、本年度から本格的な就学支援が始まりました。

令和5年度予算において事業予算が計上本格的に就学支援がスタートしました

若年者支援成果説明資料
令和5年度の協議会説明資料より抜粋
若年者支援成果説明資料
令和5年度の協議会説明資料より抜粋

現在足立区の若年者への就学支援体制

若年者への就学支援体制構築へ向けた質問の様子

足立区議会 令和2年 予算特別委員会

足立区議会議員にたないひとし

 貧困の連鎖について質問させていただきます。
 まず、足立区においての高校進学率について教えてください。

教育指導課長

高校進学者ですが、平成30年度になりますが、4,605名になります。

足立区議会議員にたないひとし

 率なので、、、ちょっと時間なくなってしまったので、すみません、足立区の大学進学率について教えてください。

子どもの貧困対策担当部長

 足立区内ですけれども、公立高校、私立高校も含めまして、39.7%で出ております。これは、平成30年3月の数字でございます。なお、区内の都立高校、私立高校ですので、区外の子どもたちも入っているという数字でございます。

教育指導課長

 申しわけございませんでした。99.2%になっております。失礼しました。

足立区議会議員にたないひとし

 この大学の進学率なんですけれども、これ他区の状況っていうのはいかがでしょうか。

子どもの貧困対策担当部長

 一番多いところでは、渋谷区が75.3%ですね。千代田区が74.3%というような数字になっております。

足立区議会議員にたないひとし

 今、足立区としては貧困の連鎖、これをボトルネック的課題と挙げて、様々な取り組みをされております。そして、その効果も小学生の学力向上であるとか、もう目に見えて効果も上がってきている。ただ、着目していただきたいのは、足立区の大学の進学率と他区の差なんですけれども、これ渋谷区の75.3%と足立区の39.7%、結構な数字の差が出ていると思います。
 これは、例えば大学の進学、これが全てではない。もちろん、それはそのとおりなんですけれども、進学を希望する方が全てではないというのはわかるんですけれども、であるのであれば、つまり一定程度、望まない方っていうのは、ここまで地域によって差が開くっていうことはないんじゃないのかって、そのように思うわけですよね。その足立区という環境が、進学率という数字に対して影響してしまっているのではないかと、そのように考えるわけです。
 これまで、子どもの貧困に対して取り組んできて、成果も出てきました。それこそ私が学生だった10年前と比べれば、もう著しく大きく改善されたと思います。それと同時に貧困の連鎖の問題の難しさも痛感されていることだろうと思います。この中で、貧困の連鎖について今現状として、私が勝ち筋として少しでも希望が持てるのではないか、提起させていただきたいことが三つございます。
 まず、一つ目が若年層に対する進学支援、そして価値観の固定化、そして自己選別、この三つちょっと、提起させていただきたいんですけれども、まず、若年層に対する進学支援ですが、今現在、高校に進学しなかった中学生、又は高校に進学したけれども中退してしまった人、また、高校卒業して無職になってしまったであるとか、あるいはすぐに会社を辞めてしまった方。そういった方々に対して就労支援は様々な取り組みがされていると思います。
 また、新しく始まった取り組みっていうのもありますよね。それは、それなんですけれども、進学に対してはこれはいかがか。中学卒業したあとの子であるとか、高校卒業して無職である子、又はちょっと就職して、先ほど申し上げたとおりですね。先ほどにもありますけれども、大学に進学することが全てではない、これと同じように就職することが全てではない、そういったこともあるんではないかと思います。
 そして、価値観の固定化ですけれども、これだけ大学進学率がちょっと低い水準になってしまっている。これはかなり改善されたと思いますけれども、まだ低い状態だと。そういった足立区において、周りの友人だったり、近い人が大学に進学しなければ、必要も感じず、まるで進学しないほうが普通といった価値観、そういったものが形成されていないか、また、進学する必要性を感じるような体験ができていないのではないか、そういった部分についても着目すべきであって、今、区のほうでも、大学と連携した授業、そういったものを行っていますが、これ非常にすばらしい試みだと思います。より積極的に行っていくべきでありますし、更に言えば、進学する必要性を知るような体験については、この必要性があることもしっかりと抽出することに、まだ余地があるのではないか、そのようにも感じます。
 そして、自己選別です。自分がいる環境によって、自分の環境ではマルマルまで。例えば高校までだろうなとか、短大までだろうなとか、大学までだろうな。もう中学卒業したら、みんなと同じように、ちょっと何か新しいこと始めようかみたいな。そういった自分の環境では何々っていう具合に自己選別をしてしまう。
 例えば、大人が考える以上に子どもっていうのは環境も理解しますし、無意識の領域であり、また意識したとしても隠してしまう、気を使ってしまう、また自己完結してしまって、なかなか発信をしない。なかなかアプローチが難しい部分ではあるとは思いますけれども、不可能でもなく、工夫によっては伝えることができるのではないのかと考えています。
 また、これは自己肯定感というところで取り組みされていますけれども、自己肯定感を持たせることの延長線上に自己選別はその延長線上でも起こってしまうのではないのか、そのようにも感じます。これらだけではなく、そもそも貧困の連鎖、こういったものは何なのか。子どもの貧困問題、子どもの貧困問題の延長線上に、もちろん重複する部分はあるとは思いますけれども、これは、イコールではないのではないか。それぞれ別のアプローチが必要ではないのかというところで思っております。
 より早く実現するためにも、貧困の連鎖、この解決に向けて、それぞれに対して、それぞれいま一度、貧困の連鎖って何なのか、そういったものの定義、そういったものも必要になると思います。
 そして、ゴールは一体どこなのか。進捗状況を把握するのに妥当な指標とは何を定めるべきなのか、そういったところを更に研究を進める必要があるように思います。
 この日本において、先ほどあったように高等教育の無償化など、追い風にある状況もありますけれども、まだこの日本において数ある自治体の中でも貧困の連鎖を解決したっていう、そういった成功例がまだありませんよね。学術の分野でももちろんで、これは学識者が解決できる問題とは思いません。区民の方と一番接している皆様でなければ、それこそ解決の糸口を問題をつかむことができない問題であるとも考えます。
 また、これ貧困と一緒に結構されますけれども、貧困というものに対して、貧困でも幸せな方はいますし、生き方を社会であるとか自治体が勝手に決める、そういったものではないと思いますし、自治体が手を持つべき問題なのか私にはわかりませんけれども、この貧困の連鎖、この問題は全く別問題であり、社会の希望である若者の可能性であったりとか、目標に向けて頑張っている若者を環境によって諦めさせてはいけない。社会が責任を持って解決すべき問題だとも思います。そして、私は、この問題っていうのは解決できるものだと信じております。
 少子高齢化などで、これまでも実感できるくらいなかなか未来に対して暗い話ばっかりで、うんざりすることばかりなんですけれども、先んじてボトルネック的課題として取り組み、これまでも実感できるぐらい効果を出してきたこの足立区において、その突破について一番今、近い足立区が是非とも1,700以上ある自治体の中でも先んじてこの貧困の連鎖を突破して、その成功例を東京に、そして全国に、そして日本の未来を足立区が変える、それぐらいの気概を持って、どうか取り組んでいただきたい。そのように思っております。
 私も議員としては、あと3年の命でありますけれども、少なからず勝ち筋の一つだけでもつかみたいんですよ。どうにかして、私はこれをやるためにここに来ました。どうかその点ですね、ご理解いただいて、そのためだったらどんなことでもさせていただきますし、どんな犠牲でも喜んで受けます。どうか、まとめますと、子どもの貧困問題と貧困の連鎖、これをそれぞれ違った視点でちょっと見ていただきたい。
 それと、貧困の連鎖、これ自体どういうふうな定義なのか、これ実際問題、目的地をつかんでなければ到達できないわけですよ。そこの部分をしっかりとちょっと研究していただいて、これが私の最初にお時間をいただいての発言ですので、まずもってこれを要望とさせていただきます。どうか、これからまた時間をいただき次第、この問題に対して発言させていただければと思いますので、どうかよろしくお願いいたします。

令和2年 第二回定例会

足立区議会議員にたないひとし

 教育について問います。
 子どもたちが育つ社会環境は、私が、私がですよ、子どもの世代として育った環境と比べても、著しく変化を続けてきています。特に、産業・経済の構造変化、雇用の多様化・流動化は著しく、世界時価総額ランキングに乗る会社も、上位のほとんどが新興企業であり、著しい変化に我々の価値観が追いついていないなと感じるほどであります。
 そのような社会環境の劇的な変化により、子どもたちは将来を考えるのに役立つ、理想とする大人のモデルが見つけにくい状況に置かれていると考えられます。
 将来なりたい職業でユーチューバーが出てくるのも、その結果によるものが大きいと感じますが、今回の新型コロナウイルスの影響もあり、社会環境は更に著しい変化となることが予想されています。このような社会環境の中で子どもたちが希望を持って、自律的に自分の未来を切り拓いて生きていくためにも、キャリア教育の重要性はますます高まっていると考えられます。
 そこで、若年層に対するキャリア教育について問います。
 現在、足立区においては、キャリア教育において様々な取り組みを始めており、特に大学連携事業については、受講した学生にとっては大きな効果を期待でき、大変大きな評価に値するものと考えます。大学連携において、現在どのような取り組みをしているのか。また、今後予定されている事業について問います。
 一方、12歳から18歳までの青年期に対するキャリア教育については、まだまだより充実させるべきとも考えます。
 自分とは何者なのか、将来どうしていくべきなのか、自分は何をしたいのかといった、エリクソンが唱える自我同一性の発達期において、このキャリア教育の有効性は非常に高いものだと考えられます。
 区として、青年期に対するキャリア教育についてどのような考えを持っているのか。今後のキャリア教育の展望について、区の考えを問います。

子どもの貧困対策担当部長

青年期に対するキャリア教育の展望についてお答えいたします。
 これまで区のキャリア教育は、区立中学校の2年生を対象にした職場体験学習の実施などでしたが、今後は高校と連携し、自ら進路決定できるキャリア教育に取り組み、「社会に貢献できる人づくり」につなげる考えです。
 そのため、「第2期未来へつなぐあだちプロジェクト 子どもの貧困対策実施計画」において、新たに取り組むべき事項として位置付けた若年者支援策の充実に向け、区内都立高校の学校長やユースソーシャルワーカー、児童養護施設や里親の方々からご意見を伺っております。子どもたちにとって真に必要なキャリア教育は何かを十分に検討し、事業化してまいります。

足立区議会議員にたないひとし

 貧困の連鎖について問います。
 区としてボトルネック的課題として取り組んでいる「貧困の連鎖」について、前回の予算特別委員会でも「子どもの貧困」と広く捉えるのではなく、「貧困の連鎖」、これに注目して注力していくべきであり、「若年層に対する進学支援」「価値観の固定化」「自己選別」の3つが糸口になるのではないかと提起させていただきました。
 時間の都合上、前回の予算特別委員会では伺うことができませんでしたが、子どもの「貧困の連鎖」に対して区としてどのような考えをお持ちなのか、

教育指導課長

 子どもの「貧困の連鎖」についてお答えいたします。
 貧困の連鎖を断つには、生まれた環境による「価値観の固定化」から抜け出し、子どもたちが学びや経験・体験から「多様な価値観を持つこと」、更には、自分の可能性を信じて将来を切り拓くために「自己選別」する力を身に付けることが重要と考えております。
 区では、子どもの貧困の「予防」と「連鎖を断つ」ことを第1期実施計画に掲げ、全庁的に取り組んでまいりました。また、これまでの5年間の取り組みを踏まえ、令和2年3月に第2期計画を策定いたしました。
 第2期計画では、子どもたちが自己肯定感を高め、夢や希望、目標を見つけ、将来の選択肢が広がるよう「子どもの経験・体験機会の充実」など、更に強化を図っております。
 また、新たに若年者支援として、高校の中退予防や若年層に対する進学支援に取り組んでおります。
 今後も、子どもの貧困の連鎖を断ち、全ての子どもが夢や希望を持てる地域社会の実現を目指してまいります。

足立区議会 令和3年 予算特別委員会

足立区議会議員にたないひとし

 貧困の連鎖について質問させていただきます。
 前回の予算特別委員会にても、若年層に対する支援、価値観の固定化、自己選別、この3点について重要ではないかと提起させていただきました。どうしても時間の制限があるので、今回は若年層に対する支援について特に取上げさせていただきたいと思います。
 1年前の予算特別委員会にて、大学に進学することが全てではないが、就職することも全てではありません。就労支援だけではなく、就学も含めた若年層への支援の必要性を訴えさせていただきました。
 その後、一般質問でも、貧困の連鎖に対しての質問のうち、新たに若者支援として高校の中退予防や若年層に対する進学支援、居場所づくりに取り組んでいくと答弁をいただきました。
 区としても、区内高校等で調査を行っていると聞いておりますが、その後の調査についてや今後の取組について、現在の進捗状況を教えていただけますでしょうか。

子どもの貧困対策担当部長

今年度、区内の都立高校9校の校長先生方ですとか、ユースソーシャルワーカーの皆さん、それから里親や児童養護施設の職員の方からヒアリングをさせていただきました。
 そのヒアリングの中で、中学校在学中からいろいろな課題を抱えているのだけれども、それをそのまま抱えたまま高校に進学をしているという高校生ですとか、それから高校にせっかく入ったのだけれども目標が持てずに中退をしてしまうとか、そういった高校生が多くいるのだというお話を伺ったところです。それから中退をしてしまうと、その先、なかなか追い掛けていくことができないということも分かってまいりました。
 こうした課題について、我々としても何か解決策の1つとして、居場所というのが非常に大事じゃないかというふうに考えております。その居場所というのは、いつでもふらっと立ち寄れたり、それからゆったりした環境の中で過ごせる、そんな場所であったり、また先ほどちょっと目標がなくなってというお話をいたしましたけれども、そういった中でいろいろ居場所の中で話し合っていく中で、自分なりの目標が見つかったと。そういったときに、こういうメニューがあるよとか、提案できる提示できるようなそういった居場所づくりが大事じゃないかというふうに考えております。
 来年度は、会計年度任用職員でスマイルユースコーディネーターという職員を採用いたします。この職員とともに、若年者の課題について解決に向けて努力していきたいというふうに考えております。

足立区議会議員にたないひとし

 こちら、応急処置的な方法の提案になるのですけれども、高校中退者のなかなか情報が来ない、なかなか捕捉できないというものに対して、区の支援がしっかりと結び付けられるように、例えば区の高校中退者等に対する支援情報をまとめた、例えばリーフレットであったりとかレターセット、そういったものを作って高校の方にお渡しして、高校に対して「中退者に渡してください」、そういうふうなお願いとか、そういった取組というのはできないでしょうか。

子どもの貧困対策担当部長

 今も申し上げましたけれども、中退した後ということで情報がなかなか伝わらないということでございますので、例えば中退した後に相談できる先があるとか、そういうことを知っているということは非常に大事だと思います。
 にたない委員おっしゃるとおり、パンフレットの作成などをして高校に依頼をしていきたいというふうに考えております。

足立区議会議員にたないひとし

 よろしくお願いいたします。
 1年前に提起させていただいたばかりですけれども、調査であるとかスマイルユースコーディネーターなど、今、現状できることを知恵を絞って、何とか非常に素早く対応していただけるということで本当にありがとうございます。これについてのスピード化も正に区が本腰を入れて取り組んでいる、そういった姿勢の現れではないかと思います。引き続き、スピード感を持って取り組んでいただければと思います。
 また、更に次のステップとして、また一つ提起させていただきたいことがございます。
 国外の先行事例、TUMOセンターについてです。
 実は、こちらを提案したくて、私が初めて質問に立った予算特別委員会から若年層の支援、また価値観の固定化、そして自己選別等を提起させていただき、また、自我同一性の発達期においても非常に有効な15歳から18歳まで、ここに対して区として接点が非常に少ないことを指摘させていただいておりました。
 いずれにしても、区は、課題として認識されていて、更に取り組んでいる旨、答弁をいただいたわけですが、これら問題に対して非常に参考になる施設がアルメニアにございます。
 アルメニアは、基礎科学であるとか工業分野における優れた人材の育成と教育をそういったところに注力をしており、教育制度や貧困、そして所得格差の縮小を貧困削減戦略として国として定め、取り組んでいます。
 そのような国の政策に呼応するように、2011年に民間ベースで、民間のシモニャン夫妻という方々が私財を投じて設立したのがTUMOセンターというところになります。
 ざっくり紹介させていただくと、12歳から18歳まで、つまり中学校から高校生までの学生が放課後、無料で教育を受けることができる施設で、クリエイト分野や先端情報技術、例えばブロックチェーンであったりとかAI、3D、映像であったりロボティクス、またデザイン、インダストリアル・デザインはじめ物づくり、そういった様々な分野の先端技術についてeラーニングであるとか、国内外からそれこそ一流のエンジニア、エキスパートの方に講師を招いて、ワークショップなどが提供されています。
 現在、アルメニア市内で4つ、ベイルートとパリで2つの国際センターがあり、世界で最も革新的な教育施設のトップテンの1つに選ばれております。
 運用面についても非常にユニークな取組がされているのですけれども、特に参考にすべきは、これまで「学ばなくちゃいけないから学ぶ」義務教育であるとか、そういったものだったと思うのですけれども、そういった環境ではなくて、「学びたいから学ぶ、好きを伸ばす」であるとか、趣味を更に「興味があることを更に伸ばす」と、そういった環境が提供されているということ。「学びたいから学ぶ」この学習体験というのは、これ足立区の学生にとっては非常に有効だと考えます。キャリア教育としてはもちろんなのですけれども、先ほど申し上げたとおり、自我同一性の発達期においても大きなヒントとなり得ます。
 また、閉塞的な自己選別に関してもアプローチができる。更に、施設をキーとして、学校とは別の教育機会、そういったものができれば若年層支援のハブとも基幹ともなり得ると。特に15歳から18歳など、区としては接点ではまだ少ない、そういった層に対しても接点を増やすことができると、そういったものになります。非常に可能性があると考えます。
 できることであれば、この足立区内に足立版のTUMOセンター、それこそ中学生、高校生向けの学校外の先端技術学習センター、そういったものを造っていただきたいのですが、あまりにも壮大し過ぎるので、少し段階を踏んで提案させていただければと思います。
 以前、さきの一般質問でも答弁いただいたとおり、区としても若者の支援や居場所づくりに取り組んでいくと答弁いただいたわけですが、まずはその1つとして、このTUMOセンターの重要な要素、可能な範囲で取り入れ、学びたいことを学べる、学びたいから学べる学習体験、そういったものの提供を目指す居場所づくりのモデルケースとして、この学びたいから学ぶ学習体験がどれほど効果があるのか、そういったものの効果を検証するためにも携わる居場所づくりの中で、1つでも構いませんので特色ある居場所づくり、そういったものを1つ造っていただきたい。どうか取り組んでいただきたいと思うのですが、いかがでしょうか。

副区長

 ただいま、アルメニアの大変示唆に富んだ御提案いただきました。やはり各国とも若者支援ということについては非常に重要な課題だということで、その事例としてお聞きしました。
 すぐに足立区はTUMOセンターを造るというわけにはいきませんけれども、先ほど子どもの貧困対策担当部長が答弁したように、足立区も高校中退者等の若年者の支援に取り組むということで、今、居場所も検討しておりますので、その中で今の御提案も含めて一緒に参考にさせていただきたいと考えております。

足立区議会議員にたないひとし

 是非とも先進的な取組ですけれども、是非とも積極的にどうか取組を行って、こんな時代だからこそ20年後、30年後、そういった先の未来に期待が持てるような足立区を目指していただければと思います。

アルメニアのTUMOセンターについては特集を組み別途投稿させていただきます。

この記事を書いた人

前足立区議会議員 にたない ひとし(似内 和)

自由民主党足立総支部連合会 事務局次長

1985年4月12日生まれ
趣味:釣り、サウナ(サウナ・スパプロフェッショナル資格保持)

防災士・防災危機管理者・消防団員
小中高と足立区、荒川商業 総合ビジネス科(情報) 卒業
高校卒業後、IT技術者として働き4年間学費を貯め復学
その後6年間学び、東京都立 産業技術大学院大学 修士課程 修了

片山さつき政治経済研究所
参議院議員片山さつき秘書、衆議院議員鴨下一郎秘書を経て
令和元年 足立区議会議員 初当選 現在1期目

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