放置された小学校跡地を活用

旧千寿第五小学校跡地活用前の写真

8年間放置されていた雑草が生い茂った跡地を動かしました

 「にたない先生、先生の未来があるのですからそんな質問はよしたほうがいい。」そう言われたのを今でも痛烈に覚えています。議員になってから議員としての道を決めていただいた、一丁目一番地はこの千寿第五小学校です。私は政治家が嫌いで政治家になりました。行政側から手柄という餌をもらい、私がやりましたと声をあげる。そんな政治家が大嫌いです。
 区議会議員の本来の大きな役目は行政の監視であり、臆することなく厳しく追求を行いました。災害激甚化による切迫した状況はもとより、地域住民の声や避難所運営会議での役員からの声、予算措置の矛盾の追求、廃校後も放置している行政側の怠慢の追求などを行ってきました。
 前任の鴨下 稔先生に苦情が行くなど、随分と行政側からは嫌われたようですが、動かざるを得ない状況を作ることが出来、現在跡地は東京未来大学や全国で64を超える専門学校を展開している学校法人三幸学園が入り、避難所スペースも500m²以上確保、二次避難所機能も付いた不登校特例校(中学校)、通信制高校、児童発達支援センターの建設工事が行われています。

旧千寿第五小学校跡地工事前の風景

足立区議会議員にたないひとし撮影

旧千寿第五小学校跡地活用に関する質問の様子

令和2年 第二回定例会

足立区議会議員にたないひとし

 昨年12月2日に行われた足立区避難所運営会議、本部長・庶務部長会議において、足立小の避難所運営会議の役員より「足立一丁目から四丁目に学校が1校しかない。旧千寿第五小学校は災害時活用できないのか。」との質問があり、区長より「電気系統や床の状況を確認し、避難所として使用可能か検討していく。」との答弁がありました。その後の予算特別委員会にて進捗状況についての質問したところ「かなり傷みが酷い、天井が落下したり、床が持ち上がったりと、少々の手を加えた程度ではとてもこの夏に避難所として地域の方にご利用頂く状態ではない」との答弁がありました。
 そこで問います。区民の共有財産である旧千寿第五小学校跡地を災害時に活用できるようにと足立小の避難所運営会議の役員より要望があったが、区内で一番避難者が多かった避難所を運営された方の声であり、避難所運営における最前線の声であります。最大限尊重すべき声であると考えるが、その要望に対するその後の進捗について問います。

資産管理部長

 私からは、旧千寿第五小学校の跡地活用に関するご質問について一括してお答えいたします。
 まず、災害時活用のその後の進捗につきましては、当該校舎の老朽化が著しく、区民の皆様に安全に避難いただける環境をご提供できないという観点から、この夏は避難所指定をすることはできないと考えております。

足立区議会議員にたないひとし

 同じく避難所運営会議において旧本木東小学校についても避難所として使用可能か検討していくとの答弁がありました。その後の予算委員会で質問したところ、旧本木東小学校についてはそれほど建物の痛みが酷くなく、軽い整備を行い避難所として開設できるとの答弁がありました。具体的には旧千寿第五小学校校舎と旧本木東小学校校舎でどの程度の改修費用の差があったのかを問います。

資産管理部長

 災害時の避難所として活用するための改修費につきましては、規模や内容にもよりますが、旧本木東小学校は屋上防水、内装等で約1,500万円、旧千寿第五小学校につきましては、仮に屋上防水、内装、給排水、電気設備の改修工事で数億円の経費が見込まれる状態です。

足立区議会議員にたないひとし

 千寿第五小学校これの差について、数億程度となぜ曖昧な回答になっているのか、事前通告の質問であり、これについての合理的な説明を求めます。

資産管理部長

 にたない議員の再質問のうち、旧千寿第五小学校のなぜ改修費用が出ていないのかとのご質問についてお答えさせて頂きます。
まず、旧本木東小学校につきましては、この夏工事で1,500万ということで工事を発注をし落札されているところでございます。
 また、旧千寿第五小学校につきましては、えーご質問を頂いてから積算するにはあまりにも時間がかかりまだ、まだまだ(答弁ママ)お時間がかかるということで正確な数字が出ないということでございます。よろしくお願い申しあげます。

議場

「やってないということだろ」「やれば出るだろそんなの」「出さなきゃだめだろ」との発言が噴出

足立区議会議員にたないひとし

 また、その改修費用の差において、避難所としての活用という性質上、区民の生命と財産をまもるという自治体において最も重要なことに関わる歳出であろうと考えますが、区としてどのような考えのもと現状の判断に至ったのか区としての考えを問います。

資産管理部長

 現状の判断に至った考え方につきましては、避難所として開設する場合の改修費用が高額であり、後利用の方針が定まらない下での改修がその後の利活用に与える環境が不透明であることが挙げられます。現時点においては、足立小学校や弥生小学校等、近隣の避難所をご利用していただくことを想定しております。

足立区議会議員にたないひとし

 避難所として活用するということは、民間の商用施設へ改修するよりも改修の程度は低いはずであり、区の財政を持ってしてでも改修が難しいというのであれば、民間が現校舎を活用するのは不可能だと考えられますが、今後の旧千寿第五小学校跡地活用においての現校舎活用について区としての考えを問います。

資産管理部長

 現校舎の活用につきましては、地元からの要望の強い避難所機能を有する施設を条件として、現校舎の活用に関するサウンディング型市場調査をあらためて今年度内に実施する予定です。

足立区議会議員にたないひとし

 旧千寿第五小学校跡地はオリンピックにおいて警視庁の警備資機材置場として利用が予定されており、オリンピック延期に伴い利活用が出来ない状態が更に続きますが、避難所としての改修が完了、若しくは、次の跡地利用が開始されるまで、災害時において足立小学校に避難が集中する状態は続きます。近年の自然災害における激甚化を鑑みれば、現状の避難環境の改善は急務です。今この間にも校舎を利用するのであればプロポーザル等、解体するのであれば解体における設計や土壌調査など、次の跡地利用に向けて現状でも進められる事もあると考えますが、区の考えを問います。

資産管理部長

 次の跡地利用に向けて現状でも進められることにつきましては、令和3年度内に公募による利活用を図るため、今年度中にできることを洗い出し、スピード感をもって準備を進めてまいります。

旧千寿第五小学校跡地活用に関するレポート

足立区議会議員にたないひとしの活動レポート

この記事を書いた人

前足立区議会議員 にたない ひとし(似内 和)

自由民主党足立総支部連合会 事務局次長

1985年4月12日生まれ
趣味:釣り、サウナ(サウナ・スパプロフェッショナル資格保持)

防災士・防災危機管理者・消防団員
小中高と足立区、荒川商業 総合ビジネス科(情報) 卒業
高校卒業後、IT技術者として働き4年間学費を貯め復学
その後6年間学び、東京都立 産業技術大学院大学 修士課程 修了

片山さつき政治経済研究所
参議院議員片山さつき秘書、衆議院議員鴨下一郎秘書を経て
令和元年 足立区議会議員 初当選 現在1期目

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