行政側が「やりやすい体制」ではなく、区民に寄り添う体制を目指して
国内流行前(令和2年1月)から厚生委員会や特別委員会、本会議を通じて対策や体制への質問を行っています。新型コロナウイルス感染症については議会で最初の質問者でした。
国政秘書時代の仲間と連携し情報を収集。少しでも早く区が対応できるよう、国会資料や党本部、議員会館での朝部会等の資料を即座に保健所へ届け、区民の方へも伝えられるようレポートを発行するなど、非力ではありますが自身が出来ることを全力で行ってきました。
また、ICT技術者だからこその経験を活かし、ICTに頼る弱さ、不便さの訴えを行ってきました。委員会や本会議ではワクチン個別摂取体制の要求、予約体制の改善要求、時間と場所を指定した摂取体制の要求、発熱時のPCR検査体制や外来対応の改善提案、予約が困難な障がいをお持ちの方や医療従事者からの声を情報提供、V-SYSやVRSの課題について国へ向けたフィードバックの要求、予約や問い合わせ対応が各クリニックにおいて大きな負担となった実情の訴えや異なるシステム間での予約問い合わせ体制の改善要求、今回の新型コロナウイルス感染症への対応を未知の感染症流行時でも活かせるよう各クリニックとの今後の連携強化要求等を行ってきました。各クリニックでの個別摂取体制の実現や対応回線・人員の増設などが行われました。
新型コロナウイルスワクチン接種体制に関連するレポート
足立区議会議員にたないひとしの区政レポート
新型コロナウイルス感染症対策・体制の改善にむけた議会等での質問の様子
足立区議会 令和3年 第四回定例会
これまでの新型コロナウイルスワクチン接種体制について、区民の方から改善を求める声を非常に多く頂いております。「電話も繋がらず、ネットでの予約も自分では操作ができないため、子供に頼んだが、それでも非常に時間がかかり子供にかなりの負担をかけてしまった。」といった声や、「ネットでの予約は操作方法が分からず出来ない。電話で試しても電話も繋がらない。丸一日挑戦してみたが電話代が掛かっただけで結局予約を取れず諦めた。」など、65歳以上の方への接種体制については、ネットを基軸とした予約方法について改善を求める声を特に多くいただきました。
今後の状況については予測が難しいものの、接種のタイミングが命に関わる状況も想定するべきであり、予約が困難という理由で接種を諦めてしまう方をいかに減らすかは、自治体において最も重要な区民の命に関わる事柄でもあります。
これから3回目の接種が開始されますが、これまでの接種体制をただ漠然と踏襲するのではなく、然るべき改善を行っていくことは当然であり、今後の新型コロナウイルスワクチン接種体制についての改善点を伺います。
まずはじめに、一回目・二回目のワクチン接種が開始された直後、ネットや電話が繋がらない状態が続き、予約を取ることが非常に困難な状況でした。今回三回目の接種ではどのような改善を行っていくのか伺います。
新型コロナウイルスワクチンの3回目追加接種についてお答えいたします。
まず、1、2回目の接種の際、予約が取りづらい状況になったことについて、お詫びいたします。申し訳ありませんでした。
1、2回目接種の教訓といたしまして、約17万人の対象者が予約取得に集中したことが問題であったと認識しております。対策としまして、3回目接種にあたっては、まず接種券の発送を回あたり3万通前後に分割し、予約の集中を回避いたします。加えて予約システムを変更し、アクセス集中時に混雑状況が表示できるように改善をいたしました。
ネットでの予約について、普段からスマートフォンやパソコンを使う世代であってもアクセスが出来ず予約を取ることが非常に困難な状態でした。特に65歳以上の方への接種についてはネットを極力使うことなく予約が出来る体制を整えるべきだと考えるが、区の考えを伺う。
高齢者等でネット環境の整っていない方への対応ですが、電話回線を前回の最大35回線から、今回は最大45回線に増強するとともに電話をフリーダイヤルとし金銭的負担を軽減いたしました。また、本庁舎アトリウムにワクチン接種予約サポート窓口を引き続き設置し予約しやすい環境整備に努めてまいります。
日時を指定する方法など、これまでの接種体制を見直し、改善に努めている自治体もございます。事前通告の段階でも新宿区・江東区・文京区に関しては区が事前に日時と会場を指定する接種体制を構築しております。足立区ではなぜこのような体制が取れなかったのか。このような体制を整えるべきではないだろうか、如何でしょうか。
日時を指定した接種券の発送についてですが、今回のワクチンについては、本人が接種の有無を判断する「任意接種」の取り扱いとなっており、区が日時を指定して接種を促すことが適切なのか、という課題に加え、指定した日時の都合がつかない方の問い合わせ対応や、希望する接種日が確保できない可能性が高いなどの課題が想定されたため、今回は日時指定とはせず、ご本人が希望する日時を予約していただく体制といたしました。
65歳以上の方への接種体制だけではなく、働く世代への接種体制についてもまだまだ改善すべき課題が残されております。特に仕事が忙しく接種時間になかなか時間を作れない方や子育て中の世代の方、特に接種困難な状況であり解消されずにいますが、港区ではミッドナイト接種であるとか接種中の預かり保育など改善に取り組む自治体もございます。足立区としても接種困難な状況に置かれている方々に対して対策を行うべきだと考えますが如何でしょうか。
日中忙しく、接種時間の確保が困難な状況に置かれている方への対応ですが、庁舎ホールにおいて平日20時までの夜間接種を継続して実施をいたします。また予約状況に応じて、時期を見直して「予約なし接種」に取り組むことも検討しております。
私からは以上でございます。
再質問をさせていただきます。
これまで65歳以上の方、一回目二回目接種の時にネットを使って予約をされているわけですけれども、その多くの方がお子さんであるとかお孫さんであるとか知り合いのネットに詳しい方になんとかお願いしてようやくなんとか予約を取れたという状態にありまして、そういった状態を一回目二回目に経験しながら同じ方法やるっていうのはどうなのか?前回はすぐに整備しなければいけない、体制を整えなければいけないというところでありましたので、仕方がない部分もあったとは思うんですけれども、今回は時間があったわけで、その中で議会で揉みもせずに、執行機関側の方で方法を決定して、その後記者会見を行いその後卓上配布で資料を配布。
問い合わせさせていただいたんですけれども、それも決定事項ですから変更しませんという話だったんですけれども、個人的にはそういう進め方って問題じゃないのかなとは思うんですけれども、たとえば、新宿・文京・江東・杉並・葛飾・江戸川区はNHKの報道があって事前に日時と会場を指定する方法で進めているらしいんですけれども、なぜ、65歳以上の方へわざわざネットを使っての予約をさせるのかもう一度詳しく答弁を頂きたい
にたない議員から再度ご質問いただきました、高齢者等でネット環境が整っていない方への対応については電話回線と本庁舎アトリウムワクチン接種サポート窓口の方で対応させていただきたいということでご答弁をさせていただきました。
また、日時指定の接種券の発送についてはですね、再度答弁となりますけれども、今回のワクチン接種については本人が接種の有無を判断する任意接種という取り扱いでございますので、区が日時を指定して促すことが適切なのかという課題に加えて、その日程が都合がつかない方の問い合わせ対応あるいはこの日にちにしてほしいという希望する接種日がですね、確保できない等の可能性が高いということが想定されましたので、日時指定も検討はいたしましたが、今回については本人の希望する日時を選べるような予約の方法にさせていただきました。
最後に、もう一つ、どのような改善を行っていくのかという質問に対して35回線から45回線に増やすという答弁ありました。これ10回線、まだ予約開始まで時間あります。これで決定なのか、それともギリギリまで少しでも増やせられるように努力していくのかそこについては如何でしょうか。ちなみに、事前に日時と会場を指定する江東区では100回線用意するそうです。こちらもお伺いいたします。
電話回線については前回が最大35回線から事業者と打ち合わせした中では、事業者の最大の回線数は45回線ということでございましたので、45回線にさせていただくと同時にですね、接種券の発送件数を一斉の17万件から3万通前後に分割するということで、混雑の集中を避けたいと考えているところです。
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